こんなタイトルをつけてしまうと、メキシコの他の地方のワイン生産者の方から怒られてしまうんじゃないかと思ってしまいますが、現状を考えると「メキシコワイン=Valle de Guadalupe」は大袈裟ではないと思います。 何せメキシコワイン生産の約90%はこのValle de Guadalupe周辺で造られてる。
あえてValle de Guadalupeエリア以外で特筆すべきメキシコワインをあげると、Coahuila(コアウイラ)州Parras(パラス)という村にある、今でも現存するCasa Madero(カサマデロ)というアメリカ大陸最初にできた1597年創業開始というワイナリー。 そのワイナリーはまた別の時に紹介するとして、それ以外のワイナリーの殆どがValle de Guadalupeに集中。 ここ数年はAguascalientes, Guanajuato, Chihuahua, San Luis Potosi, Queretaroとかのワインもレベルが上がってきているけど、まだまだ発展途上だと僕は思ってます。
で、そのValle de Guadalupeがどこにあるのかというと、↓
なんだアメリカのすぐ近くじゃないか。 その通り。
というわけで、僕がValle de Guadalupe行く時はいつもChicago(シカゴ)から国境の町San Diego(サンディエゴ)まで国内線で飛んで、そこから陸路でメキシコのTijuana (ティファナ)まで国境越え。 ティファナでレンタカーしてValle de Guadalupeまで行ってます。
ティファナからValle de Guadalupeはメキシコの海岸沿いの国道1号線を南に下って行くんですが、その途中途中でサーファー文化の町とかロブスターで有名なPuerto Nuevoとか僕にとっては誘惑いっぱいの町があって結局ワイナリーに到着する時間が遅れたり。(←余談)
Valle de Guadalupeは、有名なワイナリーとの比喩で使われるのがNapa Valley(ナパヴァレー)。 メキシコのナパヴァレーだなんて言われ方していて、気候はフランス南西のように天気の良い日が多くて、日中は温暖だけど夕方は若干冷え込む時もあるような感じ。 ワイン生産地域が緯度30度~50度なんて言われているけど、そのワインベルトで言うと緯度30度でギリギリの辺り。
Valle de Guadalupeでは年間200万ケース程が生産されているんですが、同じラテンアメリカでもチリとかアルゼンチンと比べても国内消費比率が高い。 他にも色々輸出競争力が低い理由はあるのですが、新世界ワインの中でもかなりポテンシャルがあるのがValle de Guadalupeのワインだとみてます。