メキシコ最大のワイン生産者『L.A. CETTO』

年間10万本未満のワイン生産者が大半のValle de Guadalupeの中で、突出した生産量なのがこの『L.A. CETTO』ワイナリー。

なんと、年間1500万本ほど生産していて他のValle de Guadalupeのワイナリーと桁が違う。 生産量という観点からみるとメキシコワインの中で断トツNumber 1. メキシコで酒量販店とかスーパーへ行くとL.A. CETTOがメキシコワインコーナ棚の半分を占めてる。

生産の殆どがメキシコ国内で消費されているけど、個人輸入ではなく企業輸入者がまとまったボリュームをメキシコ国外に出されているメキシコワインブランドはこのL.A. CETTOとCasa Madero(後述)くらいだと思う。

日本へもある程度輸出されているようで他のワイナリーのメキシコワインよりは入手しやすいと思う。 検索してみると、「ラセット」という名前で販売されている。 メキシコValle de Guadalupe界隈では、「ラ・チェット」に近い発音で呼ばれている。 というのもL.A. CETTO は、イタリア移民のCettoファミリーによって創立した会社。 スペイン語読みより、イタリア語読みのチェットが直接使われる。 そしてL. A.がどこからきたかというと、創業者の息子であり、この家族経営ワイン事業を飛躍的に伸ばした2代目社長のLuis Agustín Cettoの名前から来ている。

『L.A. CETTO』ワイナリーはValle de Guadalupeの中でもEnsenadaから国道3号線を上がっていってアメリカ国境町Tecate/Mexicaliに近い側にある。 かなりの広大な土地を持っていて、国道3号線から細い道に入って結構長い距離を走ってようやくL.A. CETTOに到着。

まるで工場のような広さ。 団体の観光ツアーにも組み入れられているようで、時間帯によってはゆっくりワインテイスティングを楽しみたい人には適さないかも。 幸い僕が着いた時には大人数グループが去って行った所だった。

ワインテイスティングのセットに含まれるのは大量生産されているLínea ClásicaだけではなくてDon Luisというプレミアラインのワインも飲ませてくれる。

今回の旅では飲まなかったけど、次回は90 años(90周年記念)ワインを飲んでみたい。 これはCabernet Sauvignon 35% / Nebbiolo 25% / Montepulciano 20% / Petit Verdot 15% / Barbera 5%のブレンドということで、Valle de Guadalupeが得意とするブドウをこれでもかと良い配分でブレンドしてるし、この文章書きながら自分の口の中にメキシコテロワール感じてるのはなんやねん(笑)

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